キュー(球) ~④~
イメージポエム
「実り盛りを無駄にしたね・・」
師走の畑で、背後から声が聞こえた気がした。
「そうだね、報われないかもしれないね。」
収穫した野菜を抱えながら、心の中でそう呟いた。
雪が降り始めた空には、一羽の鳥が飛んでいる。
「ピィ~、ピロロォ~」
啼き声が、冷えた身体に染み入る。
「雪が積もらない内に、暖かい所へ行くんだよ。」
声に出したら、少し元気が出た。
季節を外しても、寒さに負けずに生き抜いてくれたら、来春にはもしかしたら収穫できるかもしれない。
「テーマ:越冬ビーツ」
ちょうど2年前に・・
皆さま、こんばんは。sakumanaです。
早いもので、9月も後半。酷暑の夏から一転、朝晩はかなり寒さも感じるようになってきましたね。
季節の変わり目、お元気でお過ごしでいらっしゃいますでしょうか??
本日のテーマは、「食べる輸血」と言われるほど栄養豊富な野菜、ビーツです。
ロシア料理のボルシチで有名な真っ赤なカブのような野菜ですが、なかなかスーパーでは見かけませんね。
まだあまり調理法が知られていないことと、中の汁があまりにも真っ赤で、服などに付くと取れにくいことから、普及しづらいのかなと勝手に思っております(^^;)
私がビーツを育てようと思ったきっかけは、研修先の農場で生育過程を見て、興味を抱いたからでした。
ちょっと芽が出にくい印象ではありましたが、世話に手間がかからず、しかも栄養豊富な野菜。
自分で畑を借りたら、ぜひ育てたいと思っていた野菜の一つです(^^)/
そして今からちょうど2年前、畑の一角にビーツの種を蒔いてみました。
発芽を楽しみにしていましたが・・、いくら待っても一向に芽が出ません💦
その内に秋が深まり、これはマズイ・・と思って、ダメ元で11月に再度、種を蒔きました。
ちょうどその頃、気候が安定していたからか、今度は無事に可愛らしい芽が出てくれました🌱
しかし、季節はもはや冬です。芽が出ても、その後、無事に育ってくれるのか・・、不安でいっぱいでした。
畑に行く度に見守り続ける日々。その想いが届いたのか、寒さが厳しくなる前に葉っぱを茂らせてくれて、何とか冬を越してくれました!
春に収穫できたビーツが、こちらです↓
調理に使う根っこの部分に対して、葉っぱの茂り方がすごい!!
この葉っぱで栄養をたくさん作って、根に届けてくれているのですね(^_-)-☆
蒔いた種の数に対して、収穫できた本数はわずかでしたが、冬を越して収穫できたビーツに感謝感激です⤴⤴
作品の解説
ビーツについての記事を作成しようと思った時、真っ先に思い浮かんだタイトルが「越冬ビーツ」でした。
冬を越して、逞しく育ってくれたビーツ。栽培篇⇒料理篇の流れではなく、これはどうしても作品にしたいと思いました。
しかし、何となくイメージはできるものの、作品の完成形が思い浮かばず、ずっとネタ帳に眠ったままでした。
思い返せば、私が作品を作る時は自分の想像上のイメージを形にすることが多く、実物を作品にしたことはほとんどなかったのです。
多分、この時のカブトムシくらいでしょうか・・。
頭の片隅にずっと残り続けるビーツ。それをどうしたら、作品に出来るかな・・と考え続けて、ようやく葉っぱの特徴を活かすことを思いつきました。
ビーツの葉っぱ、緑と赤が入り混じった色合いを、緑と赤のワイヤーの組み合わせで表現してみたのです。
本物のビーツは根と葉の境目も赤いので、そこも緑ではなく赤のワイヤーの方が良かったと思うのですが、現在の技術的にはここまでが精一杯でした(T_T)
またいずれ、再挑戦してみたいと思っています!(^^)!
謎解きはスープを食べた後で
こちらは、去年の12月に作成した記事です↓
この記事の中に登場する「謎のスープ」。この謎をようやく解き明かす時がやって参りました🎊
そうです、ご明察です!その通りなんです、ビーツです(^^♪
しばしスープを食べながら、この謎解きは次回へと続くのでした・・。