咲(saku) 愛(mana) Day's

日々の生活の中に、”愛おしい”と思えることを見つけてゆきたい

さくぽんの相続体験記 ~車篇~

【前回までのあらすじ】

「キンクマハムスターの女の子、さくぽんのお父さんが亡くなり、葬儀を終えた後に相続手続きを行うことになりました。
お父さんの戸籍謄本を取り寄せたところ、相続人はさくぽん一人と確定。
お父さんは遺産を残してくれましたが、念のためにマイナスの財産についても調べて、それは無いと分かり、相続放棄はせずにさくぽんは遺産を受け継ぐことにしたのでした。」

さくぽんがお父さんの相続手続きを始めてから、早2ヶ月が経とうとしていました。

その間、お父さんの戸籍謄本を集めたり、銀行から書類を取り寄せたり、その他、保険に関することや、お父さんに関係する諸々の手続きに四苦八苦していました・・。

しかし、一見、のんびりムードに見えるさくぽんは、意外としぶといというか、粘り強いため、時に泣き言を言いながらも、持ち前の根性で乗り切っていました⤴

何とか順調に進んでいた相続手続き。ところが、さくぽんには気になりつつも、どうしてもやる気が起きない事案が一つだけありました。

それは、お父さんの車の相続手続きです。

車の相続については、いろいろと調べても何から手を付けてよいのか分からず、悶々としながらもしばらく放置していました。

「お父さんの車・・、どうしよう??あまり長く放っておく訳にもいかないよね・・・・・。」

さくぽんは、意を決してようやく重い腰を上げ、まずはお父さんの住所の役所に電話をかけてみました。

「あの~、亡くなった父の○○が所有している車の件についてお尋ねしたいのですが、相続はどうしたらよろしいでしょうか?」

「○○様の車についてですね。お調べしたところ、軽自動車ではなく普通車になりますので、こちらではなく▢▢に問い合わせて下さい。」

さくぽんは次に、▢▢に電話をかけました。

「あの~(以下、上記と同じ)」

「お父様のご住所は〇〇〇ですので、こちらは管轄の地域が異なります。△△にお問い合わせ下さい。」

またまたさくぽんは次に、△△に電話をかけました。

「あの~(以下、上記と同じ)」

「相続については、まず相続人への名義変更が必要ですので、お住まいの地域の陸運局運輸支局に問い合わせて下さい。」

さくぽん、撃沈。この日はドッと疲れが出て寝てしまいました💤

次の日、気を取り直して陸運局運輸支局の連絡先を調べ、いざ!再チャレンジ!!

「あの~、〇〇〇にあります、亡くなった父の車の名義変更を行いたいのですが、手続きはどのようにしたらよろしいでしょうか?」

「〇〇〇からこちらに車を移動されるということですね。それでは、ナンバープレートが変わりますので、車庫証明が必要になります。」

さくぽんはびっくり仰天。え~っ!!!車庫証明????いやいや、車を引き継いで乗りたい訳ではないのですが(T_T)

さくぽんが焦っていると、電話の向こうの担当者の方は不憫に思ったのか、丁寧に教えてくれました。

「車を処分されるということであれば、お父さんのお住まいの地域の車屋さんに依頼されるのがよろしいかと思います。」

捨てる神あれば拾う神あり。さくぽんは担当者の方にお礼を伝えて、ようやく見えた解決の糸口に安堵しました。

「そっか、お父さんの地元の車屋さんに頼んだらいいのね。あれっ?でも、それって、どこにあるの??」

さくぽんの目の前に、再び訪れた暗闇。しばし暗中模索でもがいていると、向こうの方から一筋の光が差し込んできます。

その光の先には、お父さんの家の前で会った、おばあちゃんが立っていました。

さくぽんに「会いたかった」と言ってくれて、お父さんからの手紙を渡してくれたおばあちゃん。

帰り際に、「何か困ったことがあったら、遠慮なく連絡してきてね」と言ってくれたおばあちゃん。

さくぽんはおばあちゃんに頼んでみようと決心し、事情を伝える手紙を送りました。

ほどなくして、おばあちゃんから届いた返事には、こう書かれていました。

「さくぽん、いろいろ大変だったね。お父さんの車については、◇◇さんという車屋さんに頼んでおいたから、都合のよい時にお電話してね。」

さくぽんは喜びのあまり小躍りして、早速、◇◇さんに電話をかけてみました。

◇◇さんは明るい元気な声で、こう話してくれました。

「車は売却するということでよろしいですね。必要な書類を送ってくれたら、こちらで全部手続きしますから、大丈夫ですよ。」

さくぽん、思わず涙涙。これまでの苦労が、全て報われた気がしました。

書類を整えて◇◇さんに送ると、しばらくしてからお父さんの車は無事に売却されたという連絡が届きました。

こうして、さくぽんはお父さんの車の相続手続きも終了することができたのでした。つづく。

~~~ 解説 ~~~

正直、父の車の相続手続きが一番、しんどい作業でした(-_-;)

車は相続財産になるため、相続人の一人が引き継ぐ(名義変更)することになりますが、継続して使用する、売却する、いずれにしても手続きが複雑でよく分かりません。

私は法務局での名義変更には馴染みがありますが、今回、陸運局での手続きがあるということは初めて知りました。

参考までに、車の相続手続きに必要な書類の一例をご紹介します。


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亡くなった方が遠方に住んでいて、所有していた車を引き継ぐ人がいない場合は、相続人の手続きも煩雑になります。

その場合はディーラーさんなどの代行業者さんに手続きを依頼した方が、スムーズに進めることができると実感しました。

相続体験記も佳境を迎え、あと2回で終了予定です。最後までラストスパート、参考になる記事をUPできるように頑張ります!(^^)!


さくらと車 ~運転は無理ぽん ~