咲(saku) 愛(mana) Day's

日々の生活の中に、”愛おしい”と思えることを見つけてゆきたい

蚕豆の誘惑

「甘く危険な香り」

最初にこの言葉を聞いたのは、確か小学生の頃だったでしょうか。
「甘い」と「危険」と「香り」の組み合わせがさっぱり理解できずに、頭の中が???状態だったことを覚えています。
もしかしたら、甘い飲み物の中身が毒だったというオチなのか・・と、考えすぎて妄想があらぬ方向に進んでゆきました(-"-)

実は、山下達郎さんが1982年に発売されたシングルの曲名だそうで、私はラジオでこの曲を知りました。
タイトルに対して曲調はポップで、山下達郎さんの高いきれいな声と相まって、明るい気分にさせてくれる曲です。
しかし、歌詞は曖昧というか、つかみどころがなく、「甘く危険な(恋の)香りよ~」というサビの部分も意味が分からず・・。
何となく気になって好きな曲ではあるのですが、ずっと謎を抱えたままの曲でもありました(^^;)

時は過ぎて、今年の春。畑で作業中に、ふと、どこかからか甘い香りが漂ってくることに気付きました。
菜の花系の香りではなく、もっと深くて、一瞬、時が止まるような香り。ふと、くちなしの花の香りを思い出しました。
「官能的」、「魅惑的」とも評されるムスクの香りにも似ていて、思わずその香りの方向に引き寄せられてゆきました。

香りの元は、蚕豆=ソラマメの花。こちらです↓

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昨年末から育てていた蚕豆がすくすくと育ち、可愛らしい花を咲かせていたのです(*'▽')
天に向かって、黄色い花をいくつも咲かせる菜の花たちと違い、大きな葉っぱの間にひっそりと咲いていたので、よく見るまでは気づきませんでした。
花の近くに鼻を寄せて香りを嗅いでみたら、得も言われぬ甘~い香りが脳天を突き抜けました。
これまでいろいろな野菜を育ててきましたが、こんなに魅惑的な香りを嗅いだのは初めてです💞

忘れるところでしたが、本記事は栽培カテゴリーなので、ここでいつものように成長の様子を写真で追ってみたいと思います⤴

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私が育てたのは「さぬき長莢早生蚕豆(さぬきながさやわせソラマメ)」という固定種の蚕豆です。
昨年の秋に種から育苗して、12月に畑に定植し、冬を超えて5月に収穫しました。
選んだ品種が良かったのか、はたまた育苗が上手くいったためか、収穫までほとんど手間がかかりませんでした。

ちなみに、「蚕豆」という和名は莢の形が蚕に似ていることから当てられたそうです。
蚕、桑の葉を食べて育ち、絹の原料になる繭を作るカイコガの幼虫ですね。確かに、よく見ると何となく似ている気がします。
莢が空に向かって付くことから、「空豆」とも言われます。こちらの方が分かりやすかったかな・・💦

ところで、蚕豆の花の香りが「甘い」香りだということは分かったけれど、どこが「危険」なの?
というツッコミが聞こえてきそうですが・・、続きはまた来週の記事にて。
最近、途切れ途切れの続きが多くて、誠に申し訳ないですm(__)m
明日は「さくぽんの相続体験記」、UPします!(^^)!