贈る気持ち

Ｍさんと初めて会ったのは、今からちょうど８年ほど前のことになります。
穏やかな、感じの良い方という第一印象で、お話できたらいいな、仲良くできたらいいなと思いました。
そのチャンスは結構早くにやってきて、何度か話す機会があり、いつの間にかお友達になっていました。

ただ、何度かブログでは記していますが、ここ10年ほど私の体調はどん底の極みで、外に出るのも辛い時期がありました。
それでも出なければならない時があり、そんな時にＭさんに会えると本当にホッとして、ありがたいなと思っていました。
今は頻繁に会える状況ではありませんが、辛い時期に寄り添ってくれた、私にとっては恩人のような存在です。

少し前にＭさんとランチをする機会があり、これまでのお礼の気持ちも込めて、プレゼントを贈りたいなと思いました。
心を込めて贈るプレゼント。それは私にとっては、やっぱりビー玉とワイヤーを使って作った作品です。
最近、気に入っているヴィトライユビーズを取り入れて、ブローチとヘアクリップを作ることにしました。

Ｍさんのイメージは、古都・奈良のご出身で清楚で落ち着いた印象。でも歌うことが大好きな、活動的な一面もあります。
ちょうど、「ステンドグラスの庭」のテーマで作品を作りたいと思っていたので、庭の植物というイメージを膨らませました。
基本は植物のグリーンベースで、情熱の赤をポイントにする。試行錯誤の末に、出来上がった作品がこちらです↓

そしてランチの日。プレゼントを渡した時、Ｍさんはとても喜んでくれて、その場ですぐにクリップを髪に付けてくれました。
私はもちろん嬉しかったのですが、Ｍさんの髪に付けられたクリップの輝きが強さを増して、まるで喜んでいるかのように見えました。

「贈る気持ちを込めた作品が、贈りたい方の手に渡り、その身に付けてもらえる。」
それは私にとっても、作品にとっても、とってもとっても幸せなことなのだと、その時、心に深く実感しました｡｡