咲(saku) 愛(mana) Day's

日々の生活の中に、”愛おしい”と思えることを見つけてゆきたい

さくぽんの相続体験記 ~戸籍篇~

【前回までのあらすじ】

「キンクマハムスターの女の子、さくぽんは大好きなお父さんと離れて暮らすことになりました。
月日が経ち、さくぽんの元に「お父さんが亡くなった」という知らせが届き、葬儀のためにお父さんの家に行きました。
そこで優しいおばあちゃんと出会い、さらに親戚からお父さんの遺したお金の返還要求を受けたのでした。」

お父さんの家から帰る途中、さくぽんは「これからどうしよう・・」とずっと考えていました。

相続の手続きをしなければならないことは分かっていましたが、哀しみと混乱で、何から手を付けてよいやら皆目見当がつきません。

あれこれ、思考を巡らせても堂々巡りで、こういう場合はまずは専門家のアドバイスを受けようと、弁護士さんの元へ行くことにしました。

弁護士さんに一通り、事情をお話すると、このように話して下さいました。

「相続人確定のための戸籍収集と、相続財産の確定が必要です。返還要求については、先方から状況の分かる資料を提示していただいたらいかがですか?」

さくぽんは、「なるほど!さすがは弁護士さん」と感動して、親戚にはそのように伝え、早速、戸籍の収集に取り掛かりました。

お父さんが生まれてから亡くなるまで、連続した戸籍が必要なのですが、さくぽんには一つ、気がかりなことがありました。

「お父さんの子どもは、本当に私だけなのかしら??」

”昭和のイケメン顔”だったお父さんは、若い頃にモテモテだったと聞いたような記憶があります。

もしかしたら、この世には自分の兄弟姉妹がいるかもしれない・・。さくぽんはちょっとドキドキしてきました。

最初に、お父さんが生まれ育った地の役所で、「相続に関する一切の戸籍を」と申し込んで何枚かの戸籍謄本を受け取りました。

読んでゆくと、途中でさくぽんとお父さんが住んでいた地の住所が記載されています。お父さんはそこに本籍を移動していたのでした。

さくぽんは電車を乗り継いで、お父さんとお母さんが新婚生活を送った、そして自分が生まれた場所を訪ねました。

大恋愛の末に駆け落ちしたお父さんとお母さんは、どんな新婚生活を送っていたのかな・・と妄想が膨らみます。

「お父さんは、まさか浮気なんてして・・・・・いないよね、まさかね、そうだよね、きっと大丈夫だよね。」

不安と、でもなぜか微かな期待を胸に抱いて、さくぽんは役所に辿り着きました。

窓口で申し込みをして、心臓の鼓動が周りに聞こえそうな程に大きくなっていったその時、番号を呼ばれて、戸籍謄本を受け取りに行きました。

そこに書かれていた子どもの名前は・・・・・・・、やっぱりさくぽん一人でした。

さくぽんはホッとし過ぎて、目まいがして立ちくらみを起こしそうになりましたが、同時に少しがっかりもしている自分に驚きました。

「行き別れた兄弟姉妹はこの世に存在がなく、お父さんの子どもは自分だけだった。私はお父さんのたった一人の娘だったんだ!」

さくぽんはますますお父さんが好きになって、清々しい気持ちで役所を後にしました。

かくして、お父さんの相続人はさくぽん一人だけだと決定したのでした。つづく。

~~~ 解説 ~~~

今回の記事からは、具体的な相続の手続きに関する内容になります。

まず一番初めに手を付けたのは、被相続人(この場合は、お父さん)の戸籍を収集して、相続人を確定させることでした。

相続人が複数の場合は、遺産の分割や処分に遺産の分割協議が必要となるため、相続人の確定は何よりも先にやらないと、と思っていました。

出生から死亡まで、本籍のあった地から戸籍謄本を入手しなけらばならず、遠方の場合は郵送での請求になるため、思ったよりも時間がかかりました。

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↑このような書類です。(個人情報は消去しました)

なお、この戸籍謄本は後々、いろいろな場面で使う可能性が高いので、私は4部づつ請求して郵送してもらいました。

戸籍の収集は手間がかかりましたが、自分が知らなかった父の情報を知ることができ、父との絆を再確認できて、今から思うと楽しさもありました⤴

さくぽんの相続体験記、まだまだ続きます!(^^)!


さくらのご飯タイム ~スナップエンドウ、あった!~