咲(saku) 愛(mana) Day's

日々の生活の中に、”愛おしい”と思えることを見つけてゆきたい

さくぽんの相続体験記 ~プロローグ~

『この物語は、父の相続に自ら挑んだ、ハムスター・さくぽんの記録である。
諸々の手続きを必要とする相続において、夢見がちで世間知らずだったさくぽんが、様々な問題をクリアしながら不屈の精神を培い、わずか4ヶ月で相続完了を成し遂げた奇跡を通じて、その原動力となった信頼と愛を、余す所なく物語化したものである。』

さくぽんは、キンクマハムスターの女の子。おっとりとした見た目とは裏腹に、活発で積極的な性格です。

さくぽんには、若くてカッコいい、自慢のお父さんがいました。

俳優の神〇正輝さんと歌手の野〇五郎さんを足して2で割ったような顔だち。いわゆる、昭和のイケメン顔です。

さくぽんはお父さんと幸せな生活を送っていましたが、時々、不安に思うことがありました。

なぜかお父さんは、さくぽんが生まれる前のことを一切、話そうとしなかったのです。

さくぽんが一度、気になって聞いてみた時、普段は優しいお父さんがとても厳しい顔になって黙り込んでしまいました。

話したくないのだろう・・と様子を悟ったさくぽんは、それ以来、お父さんの過去を一度も尋ねることはありませんでした。

時は流れ、さくぽんが大人になった時、状況が一変しました。お父さんが突然、さくぽんにこう告げたのです。

「実はお父さんには、やらなければならないことがあるんだ。さくぽんはもう大人だから、これからは一人で生きてゆきなさい。」

さくぽんはびっくり仰天。正に青天の霹靂。お父さんが何を言っているのか、しばらくは訳が分かりませんでした。

しかし、お父さんの揺るがぬ決意を理解したさくぽんは、ついにお父さんと別れて暮らすことを承諾しました。

さらに月日は流れ、さくぽんがすっかり新しい自分の生活に慣れた頃、見知らぬ所から1通の手紙が届きました。

そこには、さくぽんが想像だにしなかった、衝撃の内容が書かれていました。

「お父さんが亡くなった。すぐに帰って来て下さい」

ここからさくぽんの、相続に関する長い旅が始まったのです。つづく。

~~~ 解説 ~~~

先日、ブログで父のことを記しましたが、ここ数ヶ月は相続に関する様々なことで四苦八苦していました💦

実は私はFPの資格を持っていまして、相続のことは知識としては知っていましたが、実際は煩雑過ぎて投げ出したくなることも(>_<)

最近ようやく、目処が付いてホッとしているところです⤴

相続の件は、これまでのブログのカテゴリーとは相入れないと思い、記事にする予定は全くありませんでした。

しかし、自分の経験が誰かの役に立つかもしれないと、ブログ本来の趣旨に立ち返り、物語りとして記事を作成することにしました。

4月から我が家に仲間入りしたハムスター、さくらをモデルに、フィクション+ノンフィクション+ファンタジーの物語りをお届けしたいと思っております(#^^#)


回し車とさくら