咲(saku) 愛(mana) Day's

日々の生活の中に、”愛おしい”と思えることを見つけてゆきたい

ライ麦畑でかくれんぼ

一面に広がる麦畑。初夏には、緑色だった麦穂が黄金色に変化してゆく。
風が吹くと端の方から順々に揺れていって、それはまるで、金色の波が押し寄せたかのよう。
その光景を見た老齢の男性は、「子どもの頃に見た景色にそっくりだ」と言って、涙ぐまれたそうです。

このお話は、私が以前にお世話になった農家さんから伺いました。小麦畑で作業していた時です。
感動的なお話だな・・ととても印象に残って、自分で畑を借りた時にぜひ麦を育ててみたいと思いました。
スペース的に小麦畑はちょっと無理ですが、まずは育てやすいと聞いたライ麦に挑戦してみることにしました。

ネットで探して在来固定種国産のライ麦の種を見つけ、購入して畑の一角に播種。ちょうど一年前位です。
ライ麦は寒い地域の栽培に適応しているので、冬の寒い時期でも特に心配なく見守ることができました。
12月~2月頃、冬晴れの日には麦踏みも体験。長靴の底から伝わる麦の感覚を今でも覚えています。

そして春、暖かくなるとライ麦はぐんぐん成長して、気が付いたら私の身長よりも高くなっていました。

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畑の一角が、林のようになっています。まさかこんなに成長するとは!ライ麦、凄すぎです💦
あまりに茂り過ぎていたので、混み合った所をたまに間引きしていましたが、その時にいろいろな虫を見つけました。
バッタ、クモ、てんとう虫・・、背の高いライ麦の一群の中は、虫たちにとって格好の隠れ場所になっていたようです(^_-)-☆

ある日、ライ麦の近くで作業していたら、頭の上に何かが大量に落ちてきました。えっ?雨??
上を見上げると、それは雨ではなく、ライ麦の花粉でした。花粉が風に乗って飛び散っていたのです。
ライ麦の中を覗いてみると、そこにはこんな光景が。

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ライ麦の花です。麦の花、初めて見ました。可愛い、というより、何か神秘的な印象を受けました。
外国産のイメージが強いライ麦。それを自分で育てて、その花を目にしている。今思えば、貴重な体験だったと思います✨